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乙4 消火に関して

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特殊引火物

指定数量:50㍑

1気圧(常圧)において発火点が100℃以下のものまたは引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいう。

ジエチルエーテル

形状

無色の液体

性質

引火点:-45℃

水には僅かに溶け、アルコールに良く溶ける。揮発しやすく、刺激臭がある。

危険性

  • 燃焼範囲が広くかつ、下限界が小さい。
  • 日光にさらしたり、空気と長く接触すると過酸化物を生じ、加熱、衝撃などにより爆発の危険性がある。
  • 蒸気は麻酔性がある。

貯蔵

  • 直射日光を避け冷暗所。
  • 必ず密栓。
  • 冷却装置を設けて温度管理が必要。

消火

耐アルコール泡、粉末、二酸化炭素、ハロゲン化物

まとめ

引火点が-45℃と、第4類中最も低い物質で、日光、空気接触で危険な過酸化物を生じる。耐アルコール泡が有効。

 

二硫化炭素

形状

無色の液体

性質

比重:1.3(水より重い)

水には溶けないが、エチルアルコール、ジエチルエーテルには溶ける。
揮発性で蒸気は有毒

危険性

  • 燃焼範囲が広くかつ、下限界が小さい。
  • 燃焼時に有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を生じる。
  • 蒸気は毒性がある。

貯蔵

  • 直射日光を避け冷暗所。
  • 必ず密栓。
  • 冷却装置を設けて温度管理が必要。
  • 容器、タンクに等に収納したときは水を張って蒸気を抑制する(水没させたタンクに貯蔵)

消火

水噴霧、粉末、泡、二酸化炭素、ハロゲン化物

特例:水より重いため、表面に水を張って水封する事により窒息消火が可能。

まとめ

比重が1.3で水よりも重い。燃焼時には有毒なガスを発生。水没させたタンクに貯蔵。

Amazon.co.jp 一般

アセトアルデヒド

形状

無色透明

性質

水に良く溶け、アルコール、ジエチルエーテルにも溶ける。

酸化すると酢酸となる。

危険性

  • 蒸気は粘膜を刺激し有毒。
  • 熱または光で分解するとメタンと一酸化炭素になる。
  • 加圧状態では爆発性の過酸化物を生じる恐れあり。

貯蔵

  • 貯蔵する場合は、不活性ガスを注入する。

消火

水噴霧、耐アルコール泡、粉末、二酸化炭素、ハロゲン化物。

酸化プロピレン

酸化プロピレンについては、特に覚えなくても大丈夫です。

「もし出題されたらどうするかって?」
そんなときはあきらめが肝心です。

形状

無色の液体

性質

水に良く溶け、アルコール、ジエチルエーテルにも溶ける。

危険性

  • 重合する性質があり、その再熱を発生し、火災、爆発の原因となります。
  • 蒸気に刺激性はないが、吸入すると有毒。

貯蔵

貯蔵する場合は不活性ガスを封入する。

消火

アセトアルデヒドに同じ

 

※ 特殊引火物に関しては、「共通性状」「ジエチルエーテル」「二硫化炭素」をしっかりと記憶しておけば、回答に困ることはまずありません。