特殊引火物の共通性状として、次のうち正しいものはどれか。
一つ一つの性状を把握していないと、回答するのは難しいかもしれませんが、酸化プロピレンは覚えてなくても回答出来ます。
ジエチルエーテルの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
なじみのない物質ですが、しっかりと覚えておきましょう。
二硫化炭素の説明として、次のうち誤っているものはどれか。
特殊引火物のなかでは1番登場が多いのが二硫化炭素です。しっかりと覚えておきましょう。
アセトアルデヒドの説明について、次のうち誤っているものはどれか。
飲酒するとアルコール分解酵素でアセトアルデヒドが体内に生じます。まぁ、そんなことはどうでも良いことなので、とっとと問題を解きましょう。
沸点は40℃以下である。
残念ながら、二硫化炭素の沸点は46℃なんです。
引火点は0℃以下である。
お見事、正解です。
特殊引火物の定義をちゃんと覚えていれば、1と5以外の他の選択肢が間違いであることが分かります。後は比重と水溶性ですが、二硫化炭素は第4類では少ない水よりも重い物質で、水没させたタンクに貯蔵することから考えても、1が間違いだと分かります。また、耐アルコール泡消火剤が有効とされている物質があることから、水に溶ける物質があることが分かるので5も間違いです。
発火点は100℃以下である。
二硫化炭素以外は発火点が100℃以上有ります。
水には溶けない。
耐アルコール泡消火剤(水溶性液体用泡消火剤)が有効とされている物質があるので、これは間違いです。
蒸気は空気よりも重い。
第4類の危険物は、全て蒸気が空気より重いです。
水に少し溶ける。
ジエチルエーテルは水に僅かに溶けます。
蒸気は麻酔性がある。
ジエチルエーテルは特殊引火物の中で、唯一蒸気が有毒とされていません。麻酔性があるのが特長の一つです。
日光にさらしたり空気と長く接触すると過酸化物を生じる。
忘れてはいけないジエチルエーテルの特長です。
水よりも重い。
特殊引火物の中で水良いも重いのは二硫化炭素ですね。
比重は1よりも小さい。
特殊引火物の中で唯一比重が水よりも重いのが二硫化炭素ですね。そして水に溶けないので、貯蔵の際は容器、タンク等に収納したときには水を張って蒸気を抑制します。
蒸気は有毒である。
これは正しい記述です。
燃焼すると有毒な亜硫酸ガスを生じる。
二硫化炭素の特長ですね。
水没させたタンクに貯蔵する。
これは忘れてはいけません。
蒸気は空気よりも重い。
第4類危険物の蒸気は全て空気より重いです。
水に良く溶ける。
これは正しい記述です。
酸化すると酢酸になる。
これは正しい記述です。
蒸気は粘膜を刺激し有毒である。
普通のお酢でも、かなり刺激的ですよね。
水没させたタンクで貯蔵する。
それは、二硫化炭素の貯蔵方法です。
アセトアルデヒドと酸化プロピレンは不活性ガスを封入して貯蔵します。
消火には耐アルコール泡消化剤が有効である。
特殊引火物の中では二硫化炭素以外は耐アルコール泡消火剤が有効です。