静電気は日常的に発生している現象ですので、知らない方はいらっしゃらないと思いますが、その仕組みについてはよく分かっていないのではないでしょうか?
危険物取扱者として重要な責務として火災等の災害予防があります。静電気を点火源とする火災は発生が非常に多いので、静電気の予防と対策について理解を深めてください。
なお、試験問題として静電気をピンポイント、または関連する問題は必ず出題されますので、業務に就く気がない方であっても気を抜くことはできないですよ。
静電気は、摩擦電気とも呼ばれます。
電気的に絶縁された2つの異なる物質がそう接触して離れるときに片方には+の電荷が、もう片方には-の電荷が帯電することで発生します。
なんだか難しいですね。
簡単に言うと、電気を流しづらい物同士が接触すると、離れるときに静電気が発生すると言うことです。
この「電気を流しづらい物同士」というのが非常に重要です。
日常生活にある状況で、電気を流しやすい物同士を接触させて離したとしても、静電気は帯電しません。
静電気の発生は、物質の絶縁抵抗が大きい物ほど大きくなります。
また、静電気は固体、液体、気体全てで発生します。
雷は雲に電気が帯電しているからです。雲は一応液体というか水蒸気です。電気の行き場がないので、帯電してしまうのです。
帯電現象には次のようなものがあります。
太文字としたところは、試験に関係するところです。
ガソリン、灯油等の可燃性液体がホースの中を流れると静電気が発生しますので、その予防などについて問われる問題が出題されます。
とりあえず問題をやってみましょう。