屋外タンク貯蔵所とは港などに見られる石油備蓄基地などを想像していただけると助かります。
指定数量以下ですが、雪国に見られる灯油タンクも指定数量以上になると、この基準で造らなければなりません。ですから、1000㍑以上のタンク、または合計して1000㍑以上のタンクを備えている一般家庭はほぼありません。
製造所の基準を準用
ただし、タンク側板からの距離。
屋外タンク貯蔵所にのみ義務づけられています。タンクの側板(表面という認識でOK)から屋外タンク貯蔵所の敷地であるという境界線までの距離です。
区分 | 空地の幅 |
指定数量倍数500以下 | 3m以上 |
指定数量倍数500超1000以下 | 5m以上 |
指定数量倍数1000超2000以下 | 9m以上 |
指定数量倍数2000超3000以下 | 12m以上 |
指定数量倍数3000超4000以下 | 15m以上 |
指定数量倍数4000超 | 15m以上※1 |
※1 タンクの直径または高さのうち大なるものに等しい距離以上。
屋外タンク貯蔵所の場合は、敷地内距離があるので、必ず敷地境界線より内側に保有空地を設けることになります。図を見て覚えましょう。
数値等が試験問題となることはありません。選択肢に出てきた時は、明らかに他の選択肢が正解である場合、または、明らかに他の選択肢すべてが間違いである場合のみです。
ここは、上記の図が頭の中に入っていればOKです。
「地下タンク」「移動タンク」とは検査基準が違うので、整理して覚えてください。
静電気などの接地に関しては、もう当たり前のこととして覚えていてください。ここでは上記の5つがポイントです。
防油堤の問題は出題率が比較的高いので、次の事項を暗記してください。
防油堤というのは、危険物が漏洩した際にそこで食い止めるためのものです。しかし、雨水が溜まるので「水抜口」を設けているのです。普段は閉じておかないと、危険物の漏洩に対応出来ませんよね。