これは皆さんも理解しやすい定め事だと思います。
危険物は火災、若しくは燃焼物を激しく燃焼させる危険があります。それらを貯蔵・取り扱う施設の周りは、空き地にしておきましょうということです。
そして、その空き地にはいかなる物品も置いておくことは禁止されています。
いざというときの消火活動の妨げになるからです。こういった細かい規則を守らなかったばかりに、不運が重なり災害となった場合には、危険物取扱者の責任になります。こういった部分は覚えておきましょう。いざとなったら会社は責任逃れをしますからね。
保有空地の幅は指定数量の10倍を境に2つの区分に分けられます。
※ しかし、上記の数値を問われる問題は出題されない確率99%というくらい、出題はありません。
※ 防火上有効な隔壁を設けた場合には緩和が認められていることも定められていますが、これも出題はありません。
出題があるとすれば、「保有空地を必要とする製造所等」、若しくは「保有空地を必要としない製造所等」を問われる問題ですから、保安距離と間違わない様に記憶する必要があります。ただし、保安距離が必要な製造所等プラス「簡易タンク貯蔵所」&「移送取扱所」なので、保安距離が必要な製造所等を記憶しておけば、勢いでなんとかなりそうだと思いませんか?
ここまで順に読み進めていただいた方は、予防規程、保安距離、保有空地がごちゃまぜになっていませんか?
とりあえずは、予防規程と保安距離はしっかりと区別して暗記しましょう。
保有空地は保安距離に「簡易タンク貯蔵所」と「移送取扱所」を加えるだけです。
がんばりましょう。
※ 保有空地の問題は、出題率が低いですから、法令の科目ではカットしても良い部分だと思います。各科目60%以上正解で良いので、あまり気張らずに学習しましょう。