ガソリンや灯油の消火の説明として、誤っているものはどれか。
先ずは簡単な問題からです。
水溶性液体用泡消火剤が適切な危険物は、次のうちどれか。
少し易しい問題にディチューンしてあります。
第4類危険物の消火方法で、次のうち誤っているものはどれか。
さほど難しくはありません。
この問題のように、あるポイントが集中的に狙われます。
消火剤の消火作用の説明で、次のうち誤っているものはどれか。
もう、忘れてしまったかな?しかし、消火剤に使用されている物質を良く考えれば、自ずと答えが出る問題です。
霧状の強化液消火剤は、消火効果がある。
一応、効果があることになっています。
もう一つ、使用出来ないとされている消火剤があるので、それを探してください。
二酸化炭素消火剤は、消火効果がある。
可燃性蒸気が空気と混合しなければ燃焼が継続出来ませんから、窒息効果のある二酸化炭素消火剤は有効です。
ハロゲン化物消火剤は、消火効果がある。
可燃性蒸気が空気と混合しなければ燃焼が継続出来ませんから、窒息効果のあるハロゲン化物消火剤は有効です。
霧状の水消火剤は、消火効果がある。
水消火剤は使用出来ないということになっています。
トルエン
第1石油類の非水溶性物質ですね。
本当は耐アルコール泡消火剤が使用出来ないわけではありません。ただ「適切」かどうかの問題です。
ベンゼン
第1石油類の非水溶性物質ですね。
本当は耐アルコール泡消火剤が使用出来ないわけではありません。ただ「適切」かどうかの問題です。
アセトン
お見事です。
二硫化炭素
特殊引火物の中で、唯一水に溶けない物質です。
ニトロベンゼン
この物質については特に暗記することはありません。このように選択肢として登場することはありますが、選択すべき選択肢でない事が大半です。
ガソリンの消火に粉末(リン酸アンモニウム)消火剤を使用する。
これはOKです。
灯油の消火に泡消火剤を使用する。
これはOKです。
アルコールの消火に棒状強化液の消火剤を使用する。
棒状の噴射は強化液でも水でも第4類危険物には使用出来ません。
酢酸の消火に水溶性液体用泡消火剤を使用する。
第2石油類の水溶性物質でしたね。これはOKです。
二硫化炭素の消火にハロゲン化物消火剤を使用する。
第4類危険物には共通してハロゲン化物消火剤を使用することができます。
霧状水消火剤は、冷却効果がある。
水にはそれしか有りません。
例外的に、水よりも比重が重い物質の消火の際に、水を静かに注ぎ込んで危険物と空気を遮断する窒息消火を行うことがありますが、それは皆さんには過ぎた知識です。まぁ、いざというときの豆知識で覚えておくと、役に立つことがあるかもしれません。ただし、スロップオーバーの危険も高いですけどね。
水溶性の危険物への水注水は、希釈効果がある。
アルコール類などへは効果がありますね。
泡消火剤は、冷却・窒息作用がある。
これは正しい記述です。
ハロゲン化物消火剤は、窒息・抑制作用がある。
これは正しい記述です。
粉末消火剤は、冷却・抑制効果がある。
さすがに粉末では冷却効果は見込めません。