1の解説

不正解

指定数量以上の危険物を貯蔵し又は取り扱う製造所等を設置する場合は、都道府県知事に設置許可申請をしなければならない。

これは原則｢市町村長｣で覚えておいてください。例外もあり｢市町村長等｣となっていますが、問題に出題されるのは｢市町村長｣がポイントとなる場合がほとんどです。｢都道府県知事｣が絡んでくる場合の問題は、又別の形になります。

完成検査前申請は、工事着工前に申請しなければならない。

工事着工前は｢設置許可申請｣です。
｢完成前検査申請｣は工事途中でタンクを設置する際に申請します。

位置や構造を変更する場合にも申請が必要であるが、電気設備などを追加する場合には申請はいらない。

位置･構造･設備の変更全てに申請が必要です。電気設備の設置には基準がありますので、当然申請の対象になります。

消防本部及び消防署を設置していない市町村の区域の場合は、都道府県知事に申請する。

これは正しい記述です。

この手の選択肢が正解である場合、正答率は恐ろしく低くなります。

別にそれほど難しい暗記ではありませんので、一応覚えておきましょう。試験が終わったら忘れてもかまいません。申請などの際にはどうせ調べなければならないことです。

完成前検査済証が交付されていれば、完成検査済証が発行される目であっても工事完了後に施設の使用が認められている。

これはダメでしょ!

この問題で｢１つ｣を選んだというのは、硫黄だと思いましたか？それともナトリウム？いずれにしても危険物分類の主な物質名を良く記憶していなかったのですね。
しっかり覚えましょう。

第1類：塩素酸塩類、硝酸塩類、
過マンガン酸塩類　ほか
第2類：硫化リン、赤リン、硫黄、鉄粉、
マグネシウム　ほか
第3類：カリウム、ナトリウム、
アルキルリチウム、黄リン　ほか
第4類：特殊引火物、第1石油類、
アルコール類、第2石油類、第3石油類、
第4石油類、動植物油類
(危険物の蒸気が空気と混合すると引火又は爆発の危険がある液体です)
第5類：ニトロ化合物、有機過酸化物、
硝酸エステル類　等
第6類：過酸化水素、硝酸　ほか

硫黄、ナトリウム、もしくは過酸化水素のいずれかだと思ったのですか?
残念！上記の3つはすべて法令上の危険物です。

お見事です。
このような問題で選択肢に混ぜられるのは「水素」「プロパン」の二つが大半です。類似問題でも同様ですので、覚えておきましょう。

「水素」と「プロパン」は気体ですので、法令上の危険物ではありません。また「過酸化水素」は名前に「水素」がついていますが、れっきとした液体で第6類に区分されています。

少なくともプロパンが日常的に使用されているプロパンガスであることから、「5つ」とも危険物という選択をするのは、法令上の危険物が液体又は気体であるという一文を記憶していないということになります。ちなみに、水素も身近な気体の一つですね。